先日の日記にも書きましたが、メロン記念日初主演ミュージカルは概ね好印象でした。何点か言わせてもらえればメリハリが足りないということと劇中歌の選択ミスというところかな〜。メリハリが足りないっていうのは劇全体を通して同じような雰囲気があるんですよね。内容がそういう内容だから仕方ないんだろうけどなんかどんよりとした雰囲気というか。もう少し明るかった時代の東京ルージュの人間関係とかの回想シーンとかがあれば良かったかもと思ったり。あとは柴田さんが催眠(?)をかけられる(かけられている)のですがそれがかかったときの演技と普通のときの演技の差がというかキャラの差があまりないのがちょっとわかりにくかったな〜。そこらへんをもっとはっきりと演出してくれていれば見ているほうは見やすかったかな。それとか劇中劇で村田さんが刺されるのですが、それも刺された演技をしている演技なのか本当に刺された演技をしているのかというのもわかりにくかったし、神崎の亡霊も初めのうちはいまいちその存在自体がよくわからんな〜と思いながら見ていました(まぁ、それが狙いだろうとは思いますが)。
あとはおそらく見た人間の9割近くの人間が疑問をもったであろう一番最後の曲「チャンスof LOVE」の使用。最後あたりはどの役者さんもグワーッと役に入り込んでの熱演なのにいきなりメロンさんの持ち歌で劇の中に入り込んでいた心を一気に現実に引き戻してくれます。劇の余韻にすら浸らせてもらえません。あれさえなければいろいろと語れる部分が多くある劇だと思うのですが、あの曲があるために結局は「メロン記念日がその役を演じていた」という当たり前といえば当たり前の感想に行き着いてしまい、それ以上何もいえなくなってしまうのですよ。それならいっそのこと何も曲なんて入れなければいいのにとすら思いました。
そんなところかな〜。問題点は。あ、あともう一つあった。それはミステリーなのかサスペンスなのかがはっきりしないところ。単純に思い返してみるとミステリー色が強いと思うのですが、全部人的なトリックだと言ってしまえば完全なサスペンスなんですよね。そうならばもっとちゃんと着地点に話を着地させないと見ている人間は居心地の悪い気持ちになってしまいます。サスペンスならもう少し犯人というものをはっきりとさせなければならないと思います。ミステリーなら神崎の存在をもっと強烈にアピールしてそっちよりの事件を起こしていかないとダメだったと思うし。部分部分をみるとすごくいいのに全体を見てしまうとちょっと荒い感じが見えてきてしまいます。なんて文句を言っておりますが、確実に今回の公演でメロンさんはスキルアップしたと思います。そのスキルアップしたスキルを生かすところがないのが切ないのですが・・・(涙)あとはアーティストというか表現者としての新たな欲なんてものもおそらく芽生えたと思います。これからに繋がる公演だったのではないかな〜と思います。またそれを感じさせてくれた公演だと思うし。今度のライブが楽しみだ。
余談:たいしたことではないのですが、なんか最近自分の中でメロンさんの今後はどうなるんだろうみたいな考えをしてしまいます。新曲が出ない現状。ライブ会場でのCD・DVD販売でサインをつけてCD/DVDを買わせているという現状。そして斉藤さんのガッタス離脱。今頃になってのメロンさん主演のミュージカル・・・。ポジティブに捉えるとようやくメロン記念日を前に押し出す準備ができたと思えますが、逆にネガティブに考えるとそろそろ・・・なのか?なんて気がしてしまわなくもなかったり・・・。CD・DVDの在庫一斉処分。ガッタスに変な影響が出ないための離脱。最後の思い出作り・・・。恐ろしいほどのネガティブ妄想ですが、本当にそうならないことを願って止みません。まだまだいけるぞ!メロン記念日